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低温やけど

低温でもやけどをしてしまうのはなぜですか?

暖房器具を使う季節になり、低温やけどの被害が増えていると聞きましたが、なぜ低温でもやけどをするのでしょうか。一般的なやけどとどんな点が違うのか教えてください。(20代・女性)

快適と感じる温度でも長時間の接触でやけどの原因に

私たちが快適で暖かいと感じる温度(体温以上~60℃以下)でも、長時間に渡って皮膚が接しているとやけどを起こします。低温やけどを起こす接触時間は、44℃で約6時間、45℃では約3時間、46℃では約1時間半といわれています。
原因となる暖房器具は、使い捨てカイロ、湯たんぽ、電気あんか、こたつが多く、ファンヒーターやハロゲンヒーター、ストーブ、電気カーペット、電気敷布などが続きます。こたつやヒーター、ストーブは直接接していなくても皮膚との距離が近いと、低温やけどの原因になります。低温やけどは温度、接触時間以外に圧力も関係しており、例えばカイロを貼って腹巻きで押さえつけたり、湯たんぼの上に足を置いて寝ると局所の血行が悪くなり、より短時間で低温やけどを起こしやすくなります。また、熟睡時や睡眠薬を飲んだ場合、飲酒後の睡眠時、糖尿病や脳梗塞などによる神経障害で熱さに気付きにくい場合、身体を動かすことが困難な寝たきりの高齢者や新生児は、より注意が必要です。
受傷部位としては圧倒的に下腿が多く、湯たんぽを布団に入れたまま眠ってしまい、受傷するケースが多くみられます。


熱さや傷みを感じなくても重度のやけどになるケースも

低温やけどは低い温度でじっくり進行するため、熱さや痛みを感じにくく、初期には表面が赤くなる程度でそれほどひどくないように見えます。しかし、低温やけどは、はっきりとした進行の深さが分かるまでに数日~数週間かかり、最終的には皮膚の深部までやけどによるダメージが達し、重度のやけどになるケースが多くあります。やけどが深いため、場合によっては植皮術などの手術が必要になることもあり、手術をしないで治る場合でも2~3カ月かかり、その間に患部から細菌が入って周りが腫れることもあります。


暖房器具の適切な使用で予防を

予防するには、カイロは直接肌に貼らない、腹巻きなどで押さえつけない、湯たんぽは厚手でしっかりとしたカバーを付けて使用する、電気あんかや電気敷布は寝る前に電源を入れて寝床を温めておき、睡眠時には電源を切って寝るなどの注意が必要です。低温やけどになってしまった時は、患部を水で冷やしても効果がありません。減菌ガーゼなどで患部を覆い、早めに形成外科や皮膚科を受診してください。


小諸厚生総合病院 皮膚科医長 吉澤 さえ子先生

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