五月病
近頃、何事にもやる気が起きず悩んでいます。心あたりはないのですが五月病なのでしょうか。どうしたらやる気が起きるのでしょうか?
五月病とは
五月病は、一般には新入生や新社会人が五月の連休明け頃から急に元気を無くし、勉強や仕事ができなくなってしまうことをいいます。
新生活のストレスによる心身の疲労や、今までの人生の目標が進学や就職であったため、それが達成されたことで将来の目標がなくなってしまったことなどが原因として考えられます。このような場合、自分なりのストレスの解消法を探したり、少しずつ何かをやりながら人生の目標を探したりすることが有効です。普段から何でも話せる相手がいる場合は、話をすることで気持ちの整理がつき、感情の発散も行いやすくなります。こうしたことで多くの場合は五月病を克服することができます。
うつ病の疑いも考える
質問の方の場合は、五月病と少し異なる所があるのかもしれません。理由がなく気分が落ち込む、何事もやる気がなくおっくうになるなどが理由なしに生じてくる場合は、うつ病が疑われます。
うつ病は気分障害とも言い、抑うつ気分(何となくゆううつ、涙もろくなる)、不安やいらいら、意欲や仕事の能率の低下、取り越し苦労(迷惑をかけていると考える)といった精神症状や、睡眠障害、食欲低下といった身体症状などがみられます。
思い当たるような原因がなく生じることも多く、時には結婚、昇進など喜ばしい出来事の後におきることもあります。症状が強い場合は仕事や日常生活を続けることも困難になりますし、自殺を考えることもあります。
うつ病の治療としては、まず十分な休養が必要です。また、抗うつ薬等の内服によりうつ病の多くは改善しますし、最近は副作用がより少ない抗うつ薬も広く用いられるようになってきました。うつ病の心配がある場合、まずかかりつけの医師にご相談されるか、心療内科や精神科などに受診されるとよいでしょう。