秋の健康な体づくり
食べ物がおいしい時期となりつい食べ過ぎてしまいます。どんな事に気をつけたら良いのか教えて下さい。
(40代 男性)
秋は、四季の中でもおいしい食べ物が増える季節です。「食欲の秋」といわれるように、食欲が増して体重の増加が気になる方もいらっしゃるでしょう。そこで、実りの秋をおいしく、楽しみながら健康な体づくりができる方法を二つお伝えします。
【1】毎食、炭水化物を食べる
体重の増加を防ぎ、健康な体をつくるポイントは体温を上げることです。炭水化物は太るというイメージがあるかもしれませんが、米、パン、麺類などの炭水化物は、活動するためのエネルギー源となる重要な栄養素です。毎食、炭水化物を食べることで体の中で熱を生み出し、生命維持活動により常に消費されている基礎代謝量を12〜13%上げることができます。そして、体温が上がることで、食べても体重が増加しにくい体になるのです。これから新米がおいしい季節になるので、おにぎりや炊き込みご飯などにして新米を楽しんではいかがでしょうか。
【2】秋が旬の野菜を食事に取り入れる
体重の増加を防ぐために、血糖値の急上昇を抑える食べ方をすると良いです。血糖値が急上昇すると膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンが過剰に分泌され、体に脂肪をため込みやすくなります。秋が旬の野菜のカボチャやレンコンなどに多く含まれる食物繊維は、血糖値の急上昇を抑える働きがあるため、最初に野菜を食べることで血糖値の急上昇を防ぐことができるでしょう。野菜に含まれるビタミンやミネラルは、炭水化物、タンパク質、脂質の代謝をサポートする働きがあるため、体重の増加を防ぎ、健康な体づくりには必要な栄養素です。みそ汁にカボチャやレンコンを入れると手軽に食物繊維が取れます。薄く切り、オリーブ油でソテーするのもおいしく食べられるのでお勧めです。
旬の食材をおいしく楽しく食べて健康な体づくりをしたいですね。
養士 吉田 理江(よしだ りえ)