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貧血

貧血と診断されますが、なぜ貧血になるのでしょうか?
健康診断の度に貧血について注意されていたが、そのせいか、最近、特に朝が弱くなりなかなか起きられない。貧血はどんな時に起こるのか。
 

貧血とは
貧血とは血液中のヘモグロビン(血色素)の濃度が減少した状態と定義されます。ヘモグロビンは赤血球の中にある赤い色素で、肺で酸素と結びついてそれを全身に送るという重要な役目を持っています。この大事なヘモグロビンが減るのですから全身に送られる酸素の量も少なくなり、さまざまな症状がでてきます。例えば、だるさや疲労感、立ちくらみ、眠気、動機、息切れなどです。しかし、これらの症状があるからといって必ずしも貧血とは限りません。あくまでも血液検査でヘモグロビンの濃度から診断されるものです。


原因は様々
次に貧血の原因ですが、理論的に考えれば、赤血球やヘモグロビンの産生が障害される場合と赤血球の破壊や流出が多くなる場合です。こう言うと簡単に思われるかもしれませんが、実はここに書ききれないほどのものがあるのです。たとえば産生障害の代表的なものである鉄欠乏性貧血(ヘモグロビンの材料である鉄分が体内で不足する)にしても、単に食事中の鉄分が少ないだけのこともあれば、慢性的に消化管からの出血や子宮筋腫のために、それを補おうと絶えずヘモグロビンを産生し、相対的に鉄分が不足するというものもあります。その他の原因にしても白血病や再生不良性貧血のように骨髄の病気や腎臓病、ビタミン不足、自己免疫に関係するものなど、本当にいろいろです。


医療機関の受診を
さて、相談者の場合ですが、健康診断で貧血を注意されているとのことですので、血液検査の結果によるものでしょう。しかしその原因は健診だけでは分かりません。またあなたの症状も一概に貧血が原因とは言えないこともあります。先に述べたように、貧血は原因も症状もさまざまですので、ご自身で判断せず一度医療機関を受診していただくことをお勧めします。そこで貧血の原因検索と治療を受けてください。治療を受けても症状が改善されない場合は、主治医の先生にご相談ください。


小諸厚生総合病院 保健予防課 篠原 正典先生

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