高脂血症
毎年健康診断を受けていますが、高脂血だと言われます。普段の生活で注意点があったら教えてください。
大病の確立を高める
脂肪には「コレステロール」と「中性脂肪」があります。高脂血症は、このコレステロール、中性脂肪のうち少なくとも一方の血液中の値が高いときに診断されます。高脂血症は自覚症状がないことが多く、病気でないように思われるかも知れません。しかし、高脂血症の状態が長期間続くと「心筋梗塞」等の病気になりやすくなるのです。つまり、高脂血症は、病気であり、放置することによって「大病への確率」を高めます。ですから、高脂血症の原因を明確にし、その治療により大病を「予防する」ことが必要になります。
高脂血の原因
高脂血症の原因は、a.遺伝的なもの(親から子供に伝わるもの)、b.他の病気によるもの、c.食事やアルコールによるもの、d.薬によるもの、e.妊娠によるもの等が考えられます。
他の病気とは「糖尿病」「内分泌(ホルモン)の病気」「腎臓、胆嚢、胆道、膵臓の病気」「腎臓の病気」「血液の病気」等があり、その場合はもとの病気の治療も必要になります。
薬では、1.ステロイドホルモン、2.経口避妊薬、3.利尿剤の一部、4.血圧の薬の一部等があります。まずはどの原因か医師に診断してもらって下さい。原因によっては、薬が必要になることもありますが、生活習慣の改善により病気の進行を遅らせることが可能な場合も多いのです。
生活習慣で改善すべき項目
そこで、生活習慣で改善すべき項目を簡単にお話します。具体的な食事療法は栄養士さんに指導してもらって下さい。
1.過剰な食事はしないで下さい。
2.肉食を少なくし、野菜等の食物繊維を多くとって下さい。(果物の過剰摂取はいけません)
3.揚げ物などは少なくして下さい。
4.甘いもの、間食はなるべく避けて下さい。
5.アルコールはなるべく少量にして下さい。
6.運動不足の人は運動して下さい(他の病気があれば、医師と相談して下さい)。
7.味は薄めにして下さい。
8.煙草はやめてください。
これらのことを守ることにより将来の病気になる確率が低下します。実行するのは大変ですが、がんばってみて下さい。