しもやけ
子供の頃から、しもやけがひどくて悩んでいます。耳、手足の指など、ひどいときには歩くことも困難なほどです。しもやけの症状を少しでも軽くする方法はないでしょうか?また、しもやけの予防法があったら教えてください。
しもやけとは
しもやけは、寒さにより、血液の流れが悪くなり、なかなか回復しないために起こると考えられています。耳や手足に多く、小指の頭ぐらいまでの赤紫色の斑点ができたり、指が赤くはれあがったりします。痛がゆいのが特徴で、暖まるとかゆみが増します。
寒さを避けて保湿を
しもやけは、まず、予防が大切で、寒さを避け、保温に努めることが第一です。そのためには、耳当てやマスクを着用したり、手袋や靴の底に小さな使い捨てカイロを入れるのもよいでしょう(ただし、やけどには注意)。マッサージや温浴などもよいです。
また、寒さとともに湿気がしもやけを起こしやすくするので、水仕事や雪遊びなどの後は水気をよくふきとることも大切です。靴下もぬれたり、湿ったりしたら取り替える必要があるので、しもやけのできやすいお子さんは、学校などに替えの靴下を持っていくとよいと思います。
成人になってもできる場合は・・・
薬を使った治療としては、ビタミンE軟膏などを使いますが、腫れや炎症が強い場合や、ただれてしまったときはそれぞれの症状に応じた治療をします。血行をよくする飲み薬を飲むこともあります。普通はしもやけは暖かくなれば、自然にできなくなりますし、大人になってもしもやけができることはまれです。夏になってもしもやけがおさまらなかったり、成人になってもしもやけができる場合には、ときに全身的な病気が隠れていることもあるので、念のため皮膚科を受診された方がよいと思います。
今回のご質問の方は、歩くことも困難なほどのしもやけができるとのことですので、前記しました予防法のほか、医療機関での治療を受けられた方が症状が軽くなるのでは、と思います。また、長いこと症状が続いておられるようですので、念のため、しもやけと関連した他の病気がないかも含めて、皮膚科を受診されることをおすすめします。
小諸厚生総合病院 渡辺 朋美先生(皮膚科医長)