花粉症
26才の女性ですが、毎年スギ花粉に悩まされています。くしゃみ、鼻水、目のかゆみのほかに、頭がボーッとしてだるいなどの症状があります。スギ花粉量が多い年はとても心配です。どのようにすれば予防できるのでしょうか。
早めに薬の処方を
花粉症を完全に予防するのはなかなか難しいのですが、毎年症状が強く出る人は、早めにアレルギー科、あるいは耳鼻科の医師に相談されて、薬を処方してもらうのが最も賢明な方法です。
現在では薬もいろいろあって、患者さんのからだや生活パターンに合った薬を選べるようになっています。基本的な薬剤としては坑アレルギー薬、坑ヒスタミン薬、局所性ステロイド薬の3つがあります。このうち予防的治療に使われるのは坑アレルギー剤の内服薬です。
ただ、坑アレルギー剤は遅効性で、効果は服用してから約2週間たたないと現れません。そのため、花粉の飛散が始まる少なくとも2週間ほど前から内服をはじめ、花粉症のシーズン中も中断せずに飲み続けます。
すでに症状が出てしまっているものでは、症状を抑える対症療法が必要になります。これには主に坑ヒスタミン剤や鼻用ステロイド剤が用いられます。
ちょっとした心掛けが有効
もう一つ、薬によるだけでなく花粉をできるだけ吸わないようなセルフケアも必要です。
そのためには、外出時にはマスク、メガネ、帽子の3点セットで、花粉の直撃から身を守ります。このうちマスクがいちばん効果があるようです。マスクはなるべく目の細かいものがいいのですが、ふつうのマスクを使う場合は、ガーゼのマスクに水をつけ、絞ったガーゼをもう一枚追加して間にはさみます。最近は花粉が通過しないように工夫された、花粉症用のマスクも市販されています。
また、風の強い日には、窓を開けないようにしたり、外出後は洗眼やうがいなどで、付着した花粉を取り除くなど、ちょっとした心掛けがかなり有効です。