日焼け
今年の夏は、こんがりと日焼けをしたいと思っていますが、私は日焼けをすると赤くなってヒリヒリと痛くなってしまいます。焼かない方が良いのでしょうか。日焼け時の注意点があったら教えてください。
日焼けは健康的?
"小麦色に日焼けした肌は健康美"というイメージが定着していましたが、日焼けは本当によいのでしょうか。
日光に当たると、皮膚は、数時間後から赤くなり、強い日焼けでなければ、24時間後をピークとして、赤みが消えていきます。その後、3~4日ごろから皮膚は褐色になっていきます。普通は皮膚の色も徐々にもとに戻りますが、紫外線を大量にあびると、シミになってしまうこともあります。
急激で強い日焼けを何年も繰り返していくと、シミやしわが増えたり、さらには皮膚ガンができやすくなったりしますが、これを光老化といいます。同じ量の紫外線を浴びても日焼けの反応には個人差があり、これをスキンタイプといって日本人は3つに分けられています。
スキンタイプⅠ・Ⅱ・Ⅲ型
スキンタイプⅠ型は、日焼けをすると赤くなりやすい人、Ⅲ型は、赤くなりにくく黒くなりやすい人、Ⅱ型は、その中間のタイプで普通に赤くなって普通に褐色になっていく人です。今回のご質問の方は、Ⅰ型のようですが、Ⅰ型の人は、Ⅲ型の人よりずっと紫外線による皮膚の障害を受けやすいので注意が必要です。スキンタイプは、生まれながらに皮膚が持っている個人差ですから、変えることはできません。一人一人が自分のスキンタイプを良く理解して、生活上気をつけなくてはなりません。スキンタイプⅠ型の人は、強い紫外線を避け、日光に当たる時は帽子をかぶったり、、遮光剤を使用するなどⅢ型の人よりずっと努力しないと早く皮膚の老化が起こると言われています。
もちろん、Ⅲ型の人でも過度の紫外線には注意が必要です。
ご質問の答えにならないかも知れませんが、これからは一時の小麦色の肌を楽しむよりも、いかに皮膚の光老化を遅くするか、すなわち歳をとっても若々しい肌を少しでも長く保つために紫外線から皮膚を守ることを考えてはいかがでしょうか。