肌荒れ・乾燥肌
毎年冬になると、肌荒れがひどくなり困っています。肌の乾燥を防ぐよい方法はあるのでしょうか。
肌荒れの原因
肌荒れは、ガサガサしてひび割れたり、時にはかゆみを伴ったりしてとても不快です。皮膚の表面は角層という薄い膜で覆われていて、皮膚の水分を保つ働きをしていますが、肌荒れは角層が乾燥してひび割れた状態をいいます。ちょうど、たんぼが乾燥して亀裂ができたような感じです。
年齢的には、女性は25歳過ぎに、男性は50歳以上になると、肌荒れが起きやすくなります。これは皮膚の脂肪の分泌を促している男性ホルモンが、この年齢になると減少するためです。
暖かい季節には、湿度も高いうえに汗もかくので、肌の潤いが比較的保てますが、寒い季節には汗もかかず空気も乾燥するので、肌荒れが起きやすくなります。
お年寄りの場合、冬になると足とか体がかゆいという人が増えてきますが、これは肌荒れが原因のことが多いようです。
肌荒れを防ぐには
肌荒れを防ぐには、まず第一に皮膚の物理的、化学的刺激をできるだけ避けること。たとえば、入浴のときに手拭いで力いっぱいゴシゴシ洗うのはいけません。石鹸も毎回使うのも考えもの。熱いお湯だけで皮膚の脂肪はかなり落ちてしまうので、あとでクリームを塗ることのできる顔や手はよいとしても、皮膚が荒れやすい人は、石鹸はたまに使う程度がよいでしょう。
第二には、水、洗剤の使い過ぎを避けること。水仕事や洗剤で食器などを使うときは、必ず手袋をすることです。また手足をたびたび水につけないことも必要です。
第三には、風呂に入ったり、水仕事をした後は、必ずクリームを塗ること。クリームの主成分は、水と乳化た油を混ぜたものですから、水分がすぐに吸収されて、肌になじみます。
塗ったクリームは日常生活でいろいろなものに触れているうちに落ちてしまいますので、とくに水仕事などが多い場合には、一日に2~3回は塗らねばなりません。
肌荒れがひどい場合は、油脂性の軟骨をぬります。少しベトベトしますが、効果は比較的長く続きます。