体脂肪
先日、健康センターで入浴した後、体脂肪計があったので測定したところ体脂肪率は29%で「肥満傾向」と出たのでびっくりしました。女性は体脂肪が多いといいますが、この体脂肪の数値はどのように受け止めればよいのでしょうか。
体脂肪とは
体脂肪率とは、体重に対して体脂肪量がどれくらいの割合を占めているかを示したもので、パーセントで表示されます。
1.体脂肪率を正確に測定することは簡単ではない
体脂肪率を正確に測定するためには、水中で大掛かりな装置を用いて検査する方法が標準的です。いつでも、どこでも簡単にできる方法ではないのです。
2.体脂肪計は電気抵抗(電気の流れにくさ)の違いに注目
一般によく使われている体脂肪計は、脂肪とそれ以外の身体の組織では、電気抵抗が異なるという性質を利用してつくられたものです。すなわち脂肪は電気を通しにくく、身体の水分やその他の組織はより電気を通しやすいという特性を利用して、微弱な電流を使って電気抵抗を測定するわけです。水中で測定する方法で得られたデータをもとに、ある一定の計算式にあわせて出されたものが、よくみられる体脂肪率の数字なのです。
3.体脂肪率の判定は大まかな目安
体脂肪率の判別はいくつかありますが、下記の表に一例を示します。 この表でみれば女性の29%はやや肥満傾向かもしれません。
体脂肪率の目安
男性:肥満(25%以上)、やや肥満( 20~25%)、正常(15~20%) 、やせ(15%以下)
女性:肥満(30%以上)、やや肥満( 25~30%)、正常(20~25%) 、やせ(20%以下)
4.体脂肪率は一日の中でも、測定条件の違いでも異なる
食事・水分の摂取、運動、体表面の状態などによって値が変わりますので大まかな目安と考えましょう。入浴した直後にも値の変化がありますから、避けた方がよいでしょう。継続して測定する場合は、大体同じような測定条件で測ることをおすすめします。