人間ドック
毎年、人間ドックを行っている友人から「あなたも受けた方が良いよ」と言われましたが、私は受けたことがありません。どのような検査をするのでしょうか。(30代・男性)
基本項目に加え各種検診を実施
人間ドックは法律で定められた健康診断ではありません。それゆえ検査は一人ひとりが自由に決めることができますが、実際には効率を考え、食堂の定食のようにセットメニューになっています。当院の一日ドックでは、法律に基づく健康診査の項目にプラスアルファし、それに加えて各種がん検診を行っています。具体的には、問診、身体測定、血圧、視力、眼底写真、聴力、肺活量、血液検査、検尿、心電図、内科診察、胸部レントゲン検診、上部消化管検診(当院では内視鏡が主体)、便潜血による大腸がん検診などです。また、がん検診には認められていませんが、腹部超音波検査を基本項目として採用するようになりました。その他オプションとして、マンモグラフィーによる乳がん検診、子宮がん検診、前立腺がん検診、胸部CT検査、血圧脈波による動脈硬化の検査、骨密度検査などがあります。
検査が終わった後は、当日結果が出ているものについてはその場で説明を行い、生活習慣などの助言をさせていただいています。また精密検査が必要なものには、医療機関や外来受診のご案内をさせていただきます。後日正式な結果が郵送されますので、ぜひそちらもご確認ください。
年1回は受診して体の点検を
人間ドックは一般の健康診査より多くの検査を行います。それゆえ体の状態もより詳しく知ることができ、体の点検を行うのには有効な手段と思われます。ぜひ年に1回は利用していただきたいと思います。そして精密検査を勧められた場合は医療機関を受診してください。
人間ドックのお申し込みは、個人の場合は保健予防課に直接電話でご連絡ください。会社、団体での契約についてはそれぞれの担当者の方にご相談ください。費用は原則自費ですが、会社、団体によっては補助金制度があるほか、JAの組合員を対象とした割引もあります。人間ドックをご利用いただき、より健康的な生活が送れるよう願っています。(2015.10)
小諸厚生総合病院 保健予防課医長 篠原 正典先生