腰痛
農作業でかがむ姿勢が多いためか、腰痛に悩んでいます。湿布を貼ったりしているのですが、なかなか効き目がありません。何か解消策はあるのでしょうか。
腰痛の原因
農作業は昔に比べて機械化されたといっても、まだまだ筋肉労働が多い作業です。とくに手足や腰の筋肉を多く使うので、農繁期が過ぎたあと、手足や腰の痛みを訴える人が多いようです。
とくにかがまり仕事の場合は、腰や足の筋肉が緊張状態となるため、それが長く続くと筋肉内の血の流れが悪くなり、酸素や栄養分の補給はもちろん、疲労物質の排泄もうまくいかなくなります。すると筋膜や筋肉に腫れを生じてきて神経を圧迫します。これが筋肉がもとになる腰痛の原因です。
筋肉をほぐして血の流れを良く
そこで、筋肉をほぐし、血の流れをよくするために、腰の曲げ伸ばしなどの体操を繰り返すことが、腰痛を軽くするために効果的です。できれば、作業の合間に、時々立ち上がって腰の体操をするのが、より望ましいと言えるでしょう。作業後はすぐ入浴して腰を温めて血のめぐりをよくすることも腰痛を和らげます。
もう一つ農作業で多い腰痛に、ギックリ腰というのがあります。原因でもっとも多いのは、じっくりと腰を落とさずに、中腰のままで重いものを持ち上げようとしたときです。
ギックリ腰の場合は、痛みがおきた直後は安静にしているほかはありません。少しよくなってきたら、やはり体操をするのがよいでしょう。
腹筋を鍛える
最近、腰痛が多いのは、車社会になってだんだん歩かなくなり、背骨を支えている腰の筋肉が弱くなってきたことが上げられています。とくに腹筋は「自然のコルセット」といわれているくらいで腹筋が強いと背骨が安定して、ギックリ腰を起こしにくくなります。ふだんから腹筋を鍛える体操をやっておくのが予防の基本だといえるでしょう。